周益記

*周益記
*市指定遺跡
*新竹市北門街57、59、61号
 
  周益記建築は伝統的な「街屋」建築(「手巾寮」とも呼ばれる)で、東北東に向いて建てられています。表の正面は5面(柱6本)、内部のは3面(柱4本)の建築様式となっています。敷地は後方の長安街にまで至り、北門大街の中でも最も広い街屋式建築となっています。このような建築は、周囲の狭い家屋と一線を画しています。「大厝」と呼ばれる中心建築物の外観では、アーチ型の出入り口や窓が目を引きますが、その装飾には、大正時代に流行したバロック式の風格の設計が用いられています。壁は小石の洗い出しで、モルタルの図案が施されているものもあり、高低の起伏ある輪郭がくっきりと目立っています。こうした数々の設計のおかげで、周益記の大厝は、北門大街の中でも最も目立つ建築となっています。
 
  通りに面した建造物、「街屋」はバロック式で参層に分かれています。最上部の中央は山形の壁になっており、壁面には盾形の植物や花の装飾が施されています。その両側の壁の壁面には幾何学模様が施され、中間と両側の柱のモルタルに黒炭で付けた紋様は1920年代に流行したスタイルで、柱頭には彫刻があしらわれています。中間層は5つのアーチが連続しており、中央は欄干がついたベランダとなっています。その下には牛の足の形をした架台が置かれ、「周益記」の扁額が掛かっています。下の層も5つのアーチがあり、その中央にも盾形の植物や牛足型の架台が付いています。
来場者数:15466 人は、日付:2016-07-05